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佐田岬裂き織り
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裂織りとは
What's SAKIORI?
裂き織り(さきおり)とは?
タテの糸に綿や麻などの丈夫な糸を使用し、ヨコの糸に古い着物などをリボン状に細く「裂き」、糸としてリサイクルすることが特徴の織物です。
成長とともにサイズの合わなくなった子供の着物など、不要になった布を再利用することができます。
愛媛県の最西端の佐田岬半島では、裂き織りのことを方言で「オリコ」や「ツヅレ」と呼ばれています。
昭和40年頃まで、仕事着や外出着、帯などとして使用されていました。
地形が生み出した織物
日本一細長い半島として知られる佐田岬半島は、その昔「陸の孤島」とも呼ばれていました。瀬戸内海と南宇和海に挟まれた陸地には、なだらかな平地が少なく、海抜ゼロからいきなり山へとダイナミックに隆起しています。
車道が整備される昭和40年以前は、急峻な山道を、昔の人々は背負子(ショイコ)を背中にし、人力で物資の運搬をしていました。その荷の重みから肩や腰、あるいは下に着る着物を守るために、厚くて丈夫な布が必要だったのです。
しかし、平地が少なく、急傾斜の限られた面積の耕作地しかないため、畑では食べ物の栽培が優先され、綿花の栽培はできず、木綿布は大変貴重でした。
ボロ布になっても繕ったり、裂き織りにして限りある資源を活用していました。
古い布でも捨てずに再利用する「かんべん」(地元の方言で倹約という意味)の心が、「裂き織り」を生み出しました。
伊方町大佐田地区にある裂織り体験施設です。
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