開花をとても楽しみにしていた梔子(クチナシ)の花。
というのも昨年は、緑色でお尻がピコピコしているイモ虫の輩達に、新芽をバリバリと食べられ一輪も花を見ることができませんでした。。。
養蜂家でイモ虫LOVEなっちゃんに現場検証をしてもらったところ
「スズメガの幼虫ですよー。私が一番好きな蛾で、ふわっふわっな鳥みたいになるんです。幼虫はクチナシの葉が大好物なので、育ててあげてください♡イモ虫のフンはリンが豊富だから土の栄養になるので、すばらしい循環ですねー。♡♡♡」
眩しいほどにキラキラした瞳で、スズメガの素晴らしさについて熱弁してくれたなっちゃんには申し訳ないが、今年は葉に防虫スプレーを噴霧しました笑
その甲斐あってか、クチナシは順調に成長しツボミを15ほどつけました。しかし、このツボミがなかなか開かない。反時計回りにねじったら開きそうな形状だけど結構硬い。←やったんかいw
クチナシを植えた理由は、実が染料になるから。おせち料理の栗きんとんなどに使われる濃い黄色の染料。花も実も楽しめるし、まさに一石二鳥の植物です。
そしてとうとう開花しました!白くて大きな花弁からジャスミンのような甘い香り。
ツボミが膨らんでから咲くまで2週間ほどかかったような。。
ツボミがなかなか開かないから「クチナシ」という名前の由来なのかな?と思いグーグル先生に尋ねましたら、
名前の由来は、クチナシの実が熟しても割れないというところから、”割れる口なし”→口無しと転じたそうです。ほーー。
花のあとはワクワクの実ができるはず、と楽しみにしていたのですが、裂き織り教室の生徒さんに
「このクチナシは観賞用のもので、実ができない種類ですよー。私の家の庭に実が取れるクチナシありますから差し上げますよ♡」と今後の運命を告げられたのでありました。がくっ。
ちなみに、こちらが実も取れる方の種類です。
古今和歌集には、こんな歌があります。
山吹の 花色ごろも ぬしやたれ 問へと答へず 口なしにして
〜山吹色の衣を着たお方にあなたは誰?と訊ねたのに返事がない。それもそのはず、クチナシで染めてある黄色の衣だから〜
平安の時代より前から、染料として使用されていたそうです。私も、をへや産のクチナシで衣を染めたかったぞなもし。
ここで私もクチナシを題材に一句。
シナチクの麺すする友 口なし
7月の暑い中、シナチク乗せのラーメンを汗をかきながら黙々とうまそうに食べる友人の様です。クチナシの逆さ言葉を使ったのがポイントです。夏井先生、評価のほどお願いします。
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