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6月の庭 をへや

人の名前も覚えられない、植物の名前も覚えられない魚の脳を持つ私。

カタカナの名称は余計に混乱するので、和名の植物を育てています。

ヤブコウジも「藪柑子」と表記する方が、私の脳みそにインプットされやすいのです。


当初、をへやの庭構想は、緑豊かな苔の庭にしたかったのですが、苔を運び、植えるといつの間にかに苔が消滅していて。。。

苔を植えると苔が無くなる、の繰り返し。

何故なんだろう。

と思っていたのですが、、、犯人がわかりました。(ジャジャジャジャ、ジャジャジャジャ、ジャージャーン。火サスだったら、ここでCMに入ります)


(目撃者証言)

「明け方に、たまたま早く目覚めた私は、まだ日の光が薄暗い中でガラス越しに見てしまったのです。

カラスの半分くらいの黒い鳥が、苔を物色した後、クチバシに挟み、飛び去るところを。

その動作は、とてもなめらかで、いつもしている慣れたような様子でした。

こら待てっ!とりーーーっ!と叫びましたが、犯人は振り向きもしませんでした」


春は鳥たちにとって恋の季節。

鳥のマイホームの建築資材として苔は、じゃかすか運ばれていっているのでした。

「いやいや!うちの庭はコメリとかDCMちゃうから!」

と何度か鳥を呼び止めましたが、聞いてくてません(泣)

私の苔は、鳥ベイビーたちのふかふかベッドになっている。。。

そう思うとしょうがないような、諦めの境地です。


苔は消滅ですが、5月、6月の庭の植物はわんさか新芽が出て勢いを感じます。


山紫陽花(ヤマアジサイ)

近所の方に株をおすそ分けしていただきました。咲き始めは白っぽいのですが、だんだんと赤みを増してきます。日毎に変化する色合いが楽しめます。


蘇鉄(ソテツ)

庭のシンボルツリーの蘇鉄は、実がならないので多分男の子です。

をへやがいつ建った建物なのか、不明ですが、以前、壁を壊した時に大正8年の新聞紙が出てきたので、それより前だと推定します。ある程度育った蘇鉄を庭師さんが運んだとして、樹齢は130−150歳くらいなのかなあ。


6月、生まれたての蘇鉄の新芽は外国の子供のようにくるくるパーマで柔らか。

この数日の後には「ギザギザハートの子守歌」ばりに、「触るもの皆アイタタタ」と鋭く尖ります。

剪定した葉を捨てるのもゴミ袋を突き破るので困ったボーイ、てか頑固じじぃ様。存在感ありありです。




花菖蒲(ハナショウブ)

いづれあやめ(菖蒲)か、かきつばた(杜若)」という慣用句は、甲乙つけがたい美人を形容する表現です。

今の品種では、菖蒲も杜若も似たような花を咲かせ、どっちなんだろうと迷いますが、菖蒲がこんな見た目になったのは、江戸中期の品種改良の賜物だそう。

つまりこの慣用句も、江戸中期以降にできた言葉だと推測されます。

古典に出てくるあやめは、サトイモ科で、花も全く異なるのです。

イモ娘が憧れのスーパーアイドル杜若様を目指して完コピした感じですかね。

晴れがましいお姿、あっぱれ。

私も努力せねばと、水泳して痩せることを決心した6月であります。来年には目指せ杜若ボディ!



紫露草(ムラサキツユクサ)

昨年植えて、背丈が倍以上60cmほどになりました。この花の特徴としては、絡み合って束になったグループのツボミたちのうち1輪がそれぞれ代表で咲きます。

そして夕方になると閉じる。

1日1輪ずつ咲くので長い間、花を楽しむことができます。



朝何時に咲くんだろうと思って、先述した苔泥棒の黒い鳥に「もうそろそろ苔は勘弁してくだせぇ」とブツブツ小言を言いながら、開花を観察すると、日の出から20分から30分くらいして咲き始めました。

昼間は蜂たちがやってきて、チューチューしています。


蛍袋(ホタルブクロ)

釣鐘のような形の花に、子供が蛍を入れて遊んだから「蛍袋」というのが名前の由来だとありますが、入れた後、入り口はゴムか何かで縛っていたのかな。

蛍袋が咲き始める時期と、蛍の活動期が重なるから、そんな名前がついたのではないかなと思います。

岩菲仙翁(ガンピセンノウ)

名前からして、中国からやってきた感ムンムン。かつて京都嵯峨にあった仙翁寺で栽培されていたためセンノウと呼ばれるそうじゃ。

花言葉は「望みを達成する」らしく、

花言葉を調べるサイトには、

この花を待ち受け写真にして、ダイエットするのも良いでしょう

と書かれていて、吹いた。


花菖蒲で書いたダイエット目標をすでに忘れかけていた自分がいました。あぶねー。これぞ魚の脳を持つ女。


今日のヒレカツ定食美味しかったです。

ご馳走してくれたN野さん、ありがとうございました。またご馳走してください。

何かの方法で痩せようと思います。




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